「応天の門」ー若き日の菅原道真の事ー
平安朝クライム
原作 灰原薬(新潮社バンチコミックス刊)
脚本・演出 田淵大輔
月刊コミックバンチで連載中の灰原薬氏による「応天の門」は、学問の神様と称される菅原道真と、平安の色男・在原業平が手を携え、都で起こる怪事件を次々と解決していく様を描く歴史サスペンス。
藤原良房とその養嗣子・基経が朝廷の権力を掌握しつつあった平安初期。
京の都では、月の子の日に「百鬼夜行」が通りを闊歩し、その姿を見た者を取り殺すという怪事件が頻発していた。若き頃から秀才との誉れ高き文章生・菅原道真は、ひょんなことから知り合った検緋違使の長・在原業平にその才気を見込まれ、この怪事件の捜査に協力する事となる。
唐渡りの品を扱う勝気な女店主・昭姫(しょうき)の協力の元、次第に事件の真相に近付いていく道真。だがその背景には、鬼や物の怪の仕業を装い暗躍する権力者たちの欲望が渦巻いていた・・・。
感想
この原作は読んでいませんでしたが、読んでみたくなりました!
今、1番好きな漫画で「薬屋のひとりごと」というのがあるのですが、それに似たような怪事件を解決していくお話。
そしてれいこさん(月城かなと)がやっぱり美しい。
漫画を知っている方が観に行って、原作のまんまだった、というお話を聞きました。
さすがお芝居の月組ですね。
今回はトップコンビの恋愛系はなく、2番手?のちなつさん(鳳月杏)演じる在原業平の恋物語が絡んでくる感じ。
こういうのもまた面白いです。
美しいわ〜、綺麗だわ〜、という事よりも話の内容に引き込まれた舞台でした。
「Deep Seaー海神たちのカルナバルー」
ラテングルーヴ
作・演出 稲葉太地
海底の奥深く、地球のマントルに近い熱くたぎる場所で海の神が治める世界のカルナバルが幕を開ける。
海底神殿に集う海神たちが、見たこともないような深海の美を繰り広げる情熱のカルナバル。
感想
最初、この題名が発表された時、トップ娘役のくらげちゃん(海乃美月)の退団公演になるのかと思いましたが、違いましたね。
オープニングは昔を彷彿させるお衣装。
退団者がチラチラと映る画面に食いついてしまいました。
今回、好きな娘役さん達が退団してしまうので、画面で探しまくっちゃいました(笑)
舞台だったら自分のオペラグラスで探せるのですが、画面なので大変でした。
それにしてもくらげちゃんは踊りまくってましたね。
でもタンゴ?の場面は、前トップ珠城りょう退団公演のショー「DreamChaser」と被る感じがして、既視感が。。。
新しさが無かった気がして残念でした。
退団者のご挨拶
今回は7名という大人数の退団者で、綺麗な娘役さんから組長さんまで、えーーー残念!という方々の退団公演でした。
一度幕が下りてからの、カーテンコールでの退団者方々のご挨拶。
こんなにカーテンコールでのご挨拶で泣いた事はありません!
でも私も大泣きしましたが、こんなに退団者の方やトップさんが泣く事ってあったっけ?というくらい皆さん涙ボロボロでしたねー。
れいこさんの1人1人への言葉も泣かせます。
ゆうきちゃん(蘭世惠翔)へ「ふと、寂しいのかな、っていう時があって。今日は泣けて良かったね」(すごく簡略化しています)とおっしゃっていて、ちゃんと皆を見ているんだなってれいこさんの気配りが感じられました。
泣きたいはずなのに泣けない時があるってすごくわかりますよね。
それをちゃんと見ていて、気にしていて。
もう最高じゃないですか!れいこさん!
月組って仲が良いんだなって、ご挨拶の皆さんの涙で感じました。
組長さんも、しっかりしていて笑顔で終わりそうなのに、涙ボロボロで。
宝塚大劇場の千秋楽とはやっぱり思いが違うんだ、と思いました。
東京公演は本当のラストになりますからね。
あまりにもご挨拶で持ってかれてしまって、ショーの内容は飛んでしまいました(笑)
皆さんお疲れ様でした。
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